一年で一度だけ開花する一季咲きクレマチス。その中のひとつが、現在ちょうど開花期を迎えているモンタナ系です。
一輪一輪は小輪の可憐な花なのですが、満開になって枝全体を覆うように花を咲かせる様子は迫力があります。
クレマチスガーデンでは、ポール仕立て、鉢仕立て、樹木仕立て、そしてガーデナーズハウスの小さな庭やホワイトガーデンでは、フェンスやアーチでもモンタナの花をお楽しみいただくことができます。
仕立て方によって花の表情も変化をします。どのようなシーンのモンタナがお好みか、是非実際にご覧いただけましたら嬉しいです。
庭園内各所でモンタナ系、早咲き大輪系クレマチスが開花期に入りました。
樹木の株元に植えつけ、樹幹を利用して誘引をしたモンタナ系クレマチス。まるで自然の中で開花しているような景色をお楽しみいただいています。
鉢仕立てや丘辺のフェンスボーダーで開花がはじまった早咲き大輪系各種。手のひらよりも大きいサイズのものや、八重、万重のものもあり、その豪華な雰囲気が人気のクレマチスです。
今年は気温が高く推移しているため、チューリップはほとんどのものが開花期を終えつつあります。バトンタッチをするようにシラー・カンパニュラータが白、ピンク、ブルーの花を咲かせ、アリウムたちにも多くの蕾がつきはじめました。例年よりも少し早い速度で植物たちの開花が進んでいる様子です。
現在ユーフォルビア・ウルフェニーが見頃を迎えているアイランドベッド。黄緑色をしたユーフォルビアの花穂の間に時おり見える青紫色の花はカマッシア・ライヒトリニーです。
球根性植物のカマッシアは球根を掘り上げず、数年は植えたままでもご機嫌良く開花をしてくれます。ホワイトガーデンでは白花品種、カナールでは葉に斑が入る品種も植栽しています。
庭園内では、早春咲きクレマチス アーマンディーが開花期を終え、モンタナ系、そして早咲き大輪系クレマチスも開花をはじめました。その様子を次回のリポートではご紹介します。
くすの木の丘では今年も原種のアネモネ・パブニナの花が開花しています。写真は白花ですが、赤、紫、桃、淡い紫など、花色が豊富なため、芝上で咲かせる際はさまざまな色をミックスで植えてあげると、楽しい景色ができあがります。
ホワイトガーデン前樹木下では、カウスリップ（プリムラ・ヴェリス）が鮮やかな黄色い花を咲かせています。アネモネ同様、こちらも芝内に植えっぱなしで管理をしていますが、毎年３月末から４月はじめに地中からいつの間にか芽を出し、花を楽しませてくれます。本格的な春の到来を感じる植物のひとつでもありますね。
アイランドベッドでは、ユーフォルビア・ウルフェニーが見頃を迎えました。ユーフォルビアの中では大型の品種で、シルバー色の葉が魅力ですが、この時期開花する黄緑色の花穂も大変見応えがあります。今年はこのユーフォルビアに、青紫色の花を咲かせるカマッシアを組み合わせました。その様子は次回のリポートでご紹介させてください。
モザイク壁を背に庭園に入ってすぐ左手に広がる「丘辺のフェンスボーダー」のチューリップたち。
黄色や黄緑、紫といった花色、葉色の植物がテーマカラーになっている丘辺のフェンスボーダーでは、チューリップも黄色やクリーム色の品種が植栽されています。
花弁の縁にこまかい切り込みが入るフリンジ咲きの品種は、イエロー・ヴァレリー・ゲルギエフ。イエロークラウンは遅咲き、花もちが良いため長く楽しむことができます。イエロー・スプリンググリーンは、黄色い花弁に緑のアクセントが入るさわやかな雰囲気のチューリップ。
チューリップ単体でももちろん魅力的ですが、ちょうど開花期が重なるアーマンディー系クレマチスの足元を美しく飾る意味でもチューリップは不可欠な存在です。
４月に入ってからも気温は高く推移しています。その影響で、今年はチューリップの開花も例年になく早く進んでいます。
ホワイトガーデンでは、スプリング・グリーン、バドライト、白雲をはじめとした約１０種類の白花チューリップが咲きそろいつつあります。
白花チューリップといっても、一重や八重、フリンジ咲きやユリ咲き、色もクリーム、純白、緑がかった白‥とさまざま。ホワイトガーデンに一歩足を踏み入れれば、黄緑色をしたクサツゲの新緑とともに、バラエティに富んだ白が目に飛びこんでくることでしょう。
早春咲きクレマチス アーマンディーも見頃を迎えています。春風とともに桜吹雪が舞うガーデンで、チューリップとアーマンディーの花々をお楽しみください。
