クレマチスは、キンポウゲ科クレマチス属の植物。もともとクレマチス(Clematis)の学名は、ギリシャ語で"つる"を表す「Klema」が由来と言われています。クレマチスは、ガーデニングの本場イギリスでバラとともに親しまれており、バラをキング、クレマチスをクィーンと呼んでいることからもわかるように「つる性植物の女王」と呼ばれています。クレマチスの花言葉は「心の美」、「高潔」。その気品のある美しさは見る人をやさしい気分にしてくれます。また、こんなエピソードもあります。16世紀に英国の植物学者ジェラードは、英国に自生するクレマチスの原種(ヴィタルバ)に「旅人の喜び」(トラベラーズ ジョイ)という名前をつけたそうです。
一般にクレマチスは花弁のないものが多く、花弁と見られているものは、実はがく片なのです。このがく片の色と、花芯(雄しべ、雌しべ)のコントラストの変化がクレマチスの美しさの秘密の1つといえるでしょう。