秋本番のクレマチスガーデンではこの季節に花期を迎える灌木や宿根草の花が見頃を迎えています。
カナールのボーダーガーデンでは鮮やかな黄金色の花をもつヘリアンサス・ゴールデンピラミッド(ヤナギバヒマワリ)、桃色の小さな花を株全体に咲かせたクジャクアスターをはじめ、純白の花が上品なシュウメイギク、ツヤのある白い実が枝全体に並んだシロシキブ、銅葉が目を引くユーパトリウム・ルゴサム・チョコレートといった植物とともに、秋の1年草の代表ともいえるコスモス、そして印象的な花穂が目を引くペニセツム・ヴィロサム(耐寒性に乏しいため1年草扱いとしています)がボーダーを構成しています。
ホワイトガーデンでは球根性植物のゼフランサス(タマスダレ)が満開になりました。クサツゲの株元に数年前に植え付けた株が充実し、年を重ねる度に花数も増えています。ツゲの中から花を咲かせる姿がかわいらしく、秋のホワイトガーデンには欠かせない存在となっています。
10月に入りますと、リストランテ プリマヴェーラのフロントガーデンや、ノットガーデンではノボタンの花が見頃となります。紫花のコートダジュール、桃花のリトルエンジェル、どちらの品種も常緑低木ですが、熱帯地方原産のため寒さがや
や苦手です。クレマチスの丘では冬期に何度か地上部が枯れてしまうということを繰り返しましたが、なんとか株は存続し成長して現在に至ります。今年は例年に比べて蕾の数も増え、開花を心待ちにする日々です。
(文章:クレマチスガーデン専属ガーデナー 阿部さくら)