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ガーデナーズリポート第487回

秋バラのシーズンも終わり、次の季節にむけて植物たちの様子は日毎大きく変化をしています。

 

その変化を観察しながら、庭園内ではガーデナーによって来年の春から初夏の庭にむけての作業が進められています。現在作業の終盤を迎えているのが球根類の植えつけ作業です。

 

ホワイトガーデンでは、白い花を咲かせるチューリップの球根を各所に植えつける作業が完了しました。白花のチューリップといっても純白、クリーム、緑がかった白とさまざま、そして花の形もトライアンフ一重咲き、八重咲き、ユリ咲き、フリンジ咲き…と品種ごとにそれぞれ個性があります。

 

ちょうど早春咲きのアーマンディー系クレマチスが最盛期を迎える頃から見頃の時期に入るチューリップたち。ホワイトガーデンではアーチやフェンスで開花するアーマンディーの花の香りに包まれながら、ホワイトチューリップの花をお楽しみいただくことができることでしょう。来年の春が今から楽しみです。

ガーデナーズリポート第486回

庭園内では、本格的な秋の庭に向けて、さらには2021年春夏の庭に向けて、ガーデナーによる管理作業が進められています。

 

9月下旬の庭で、作業中に名前のご質問を多くいただく植物についてご紹介します。まずは、ホワイトガーデンの中心で見頃を迎えているキャッツウィスカー。シベの形状からキャッツウィスカー = ネコのヒゲという名前がぴったりのシソ科の多年草です。庭園内で植栽をしている品種は白花ですが、淡紫花や淡桃花の品種や葉に斑が入るバリエガータという品種も流通しています。

 

夏から初冬のガーデンを彩るコリウスたち。毎年必ず植栽している美しい黄緑色の葉をもつ品種はコリウス・ワサビです。2つ以上の色が複雑に混ざりあったり、葉の縁に斑が入る品種も多いコリウスですが、クレマチスガーデンではワサビのような単色品種を主に取り入れています。暑さにも強いため真夏の庭園では華やかなカラーリーフが花の代わりとして色を添え、季節が進めば秋バラの足元を飾る名脇役としても欠かせません。

 

8月の終わりぐらいから少しずつ開花期に入っていたシクラメン・ヘデリフォリウム。東京都清瀬市の横山園芸さんからご紹介をいただき、プラグ苗をはじめて植栽してから17年以上の月日が経過しました。年々、ヘデリフォリウムが実生で株を増やし、自然に殖えていく様子を観察するのも秋の庭園での楽しみの一つになっています。

ガーデナーズリポート第485回

四季咲きクレマチスの今年2回目の開花がスタートしています。年間でもっとも気温が高い時期に開花期が重なるため、春に開花する一番花と比較しますと咲き進みが早く、一輪のサイズが小さくなったり、品種によっては花色が薄く開花するものもあるのが二番花の特徴です。

 

小輪の白い花をポール仕立てで咲かせているのは、テッセンの系統のパルセット。白に桃色の筋が入る花弁の中心を濃褐色の花芯が引きしめる、上品な雰囲気のクレマチスです。

 

庭園のフェンスで、ユニークな花を咲かせているのはタイダイです。真夏の強い日差しが原因で、花弁が傷んでしまっているのかしら?と思われるかもしれないのですが、まるで絞り染めのような模様が入るのがタイダイの大きな特徴。ジャックマニーの枝がわりでアメリカで作出された品種です。

 

同じく庭園のSサイズフェンスでは、ヘンドリエッタがやさしいピンク色の花を咲かせています。1m〜1m50cm程度の草丈のヘンドリエッタは小さなフェンスや鉢植えに最適な品種。下向きに咲く花には黄色い花芯がアクセントに入り、緑色の濃淡で覆われた夏の庭に貴重な花色を与えてくれています。

ガーデナーズリポート第484回

ホワイトガーデンでは、7月下旬から8月にかけて見頃を迎えるノリウツギ・ミナヅキとユリ・カサブランカが今年も開花期に入りました。ちょうどご来園くださったお客様から剪定方法のご質問をいただきましたので、ご紹介してみます。

 

ベンチの両脇に植栽されている落葉低木のノリウツギ。ベンチを覆うことのないよう、ちょうど良いボリュームで開花するように毎年休眠期中に剪定作業をしています。

 

開花初期は緑色がかった花色が、咲き進むにつれて、少しずつ白に変化をしていきます。そのまま秋や冬まで花を残し紅葉を楽しむこともできるようですが、クレマチスガーデンでは気候条件が揃わずどうしても茶色くなってしまいます。そのため、花後は花がらのみ摘む作業を行っておきます。その後、12月から2月の間に、育てている環境に適した位置で剪定をします。その際、弱った枝や枯れてしまった枝、混み合った枝にもハサミを入れて、整理をしてあげるイメージで作業をします。

 

ちょうど花色の少なくなるこの時期に、庭に立体感を出してくれるノリウツギ。ご家庭でも鉢や庭植えでお気軽に楽しむことのできる低木の一つではないでしょうか。

ガーデナーズリポート第483回

遅咲きタイプの四季咲き品種(遅咲き大輪系、ヴィチセラ系、インテグリフォリア系、テッセンの系統、テキセンシス系、ヴィオルナ系など)の一番花も完全に終わったもの、終盤を迎えているものそれぞれですが、庭園内では二番花にむけてガーデナーによる剪定と誘引作業が続いています。

 

今年も多くのクレマチスが一番花を楽しませてくれました。新しく庭園に導入した品種はどのような表情で開花するのか、お客様に気に入っていただけるか、とドキドキしながら管理をしています。一方、開園当時から植栽をしていて、今後も欠かすことのできない、頼れる存在の品種も数え切れないほどあります。

 

たとえばポーランドで作出されたヴィチセラ系のクレマチス、エミリア・プラターがその一つ。淡藤色の花はどんなクレマチスと組み合わせても相性が良く、脇役にも主役にもなります。ツルの伸びが旺盛なため、ポール仕立てや背の高いフェンス、壁面など庭園内の多くの場面で活躍しています。その強健さも重要な特性。開園時から今日まで約18年もの間ずっと育てている株も多く、経年しても変わらぬ花数の多さにも驚かされます。

ガーデナーズリポート第482回

小中輪系の多花性品種が見頃を迎えている庭園内から、ピンクの花を咲かせる注目のクレマチスをご紹介します。

 

鉢仕立てやポール仕立てで今年から導入をしたマリア・ルージュ。一輪の花のサイズは5cm程度と大きくないのですが、鮮やかな花色が遠くからでも目を引くフロリダ系の品種です。

 

プリンセス・ダイアナをふっくらとさせたような印象のハッピー・ダイアナ。日本で作出されたテキセンシス系のクレマチスですが、欧米でも人気が高まっているそうです。同じくテキセンシス系の琴子は淡いピンクと白とのコントラストが魅力の品種。いずれもポール仕立てのコーナーでちょうど見頃を迎えています。

ガーデナーズリポート第481回

6月初旬のクレマチスガーデンでは、小中輪系を中心とした四季咲きクレマチスが見頃を迎えています。庭園内では多様な花色、花形、草姿をもつ幅広い品種を、熱心に、じっくりと時間をかけて観察してくださっているお客様の様子が目立ちます。

 

今回のレポートでは青紫色〜紫色の花を咲かせている注目品種のご紹介をさせていただきます。

 

遅咲き大輪系のタイダイとジャックマニー・プルプレアの組み合わせは、ポール仕立てのコーナーでご覧いただくことができます。ジャックマニーの枝変わりで生まれたタイダイは、花弁に入るマーブル模様がユニークな品種。ジャックマニー・プルプレアはハッピー・ジャックという別名を持つ、オランダで作出されたクレマチスです。花弁の中心に向かって徐々に白く抜けるため、一輪一輪が立体的に見えます。

 

庭園のフェンスボーダーでとても濃い紫花を咲かせている二品種がダーク・アイズとソワレ。どちらも少し赤みがかった濃紫花を咲かせるヴィチセラ系の品種です。花色も系統も類似した両品種ですが、表情はそれぞれ個性的。実際に間近からその違いをご覧いただけたら嬉しいです。

ガーデナーズリポート第480回

2019年12月から今年のはじめにかけて石垣壁のツルバラとクレマチスを剪定し、誘引をしてから約5ヶ月の月日が経過しました。

 

バラの枝とクレマチスのツルしかなかった石垣壁に、ある日突如新芽の若草色が出現。徐々に葉が展開し、葉色が濃くなると、石垣自体の色は全く見えなくなりました。あちらこちらにバラの蕾や早咲き大輪系クレマチスの大きな蕾が現れると、時は5月中旬。石垣壁はあっという間に白、ピンク、アプリコットのバラ色、白、青紫、藤、ピンクのクレマチスで覆われました。

 

各ツルバラ、クレマチスの剪定と誘引を担当したガーデナーの思いが込められた今年の石垣壁。前面に広がるノットガーデンとともに、今月末から来月はじめまで見頃がつづきます。

ガーデナーズリポート第479回

早咲き大輪系クレマチスの花期が終盤を迎えた園内では、インテグリフォリア系、テキセンシス系、ヴィオルナ系、フロリダ系、遅咲き大輪系、ヴィチセラ系のクレマチスが少しずつ開花期に入りました。

 

丘辺のフェンスボーダーで鮮やかなピンク色の小花が目に飛び込んできました。ヴィオルナ系の林光(りんこう)です。花弁の外側のピンクと内側の白とのコントラストが美しく、咲き進むにつれて弁端がくるんとカールしてベル状に変化します。

 

インテグリフォリア系の人気品種アラベラは庭園のフェンスボーダーで開花しています。花つきが良く、性質も強健、コンパクトに育つため低いフェンスや鉢植え、灌木に誘引して育てるなど、庭のさまざまなシーンで活躍しています。

 

ラッキー・チャームは2019年度に新しくポール仕立てに植栽をした品種。白い花弁の縁に紫色が入る、上品なクレマチスです。今年はツルの伸びも良く、花数がより一層増えた印象です。

ガーデナーズリポート第478回

リストランテの入り口壁面3面を利用して9品種のバラを植栽しています。

 

三嶋りつ恵さんによるガラス扉横の壁ではつる・ゴールド・バニーとつる・ヒストリーが白い壁面に鮮やかな黄色と淡桃色の花を咲かせます。現在はちょうどゴールド・バニーが見頃を迎えています。

 

カナールのボーダーガーデン出口左手から見える壁は、スパニッシュ・ビューティー、ソンブロイユ、アイスバーグ、淡雪、バレリーナの5品種のバラで構成されています。フリル状に波打つスパニッシュ・ビューティーの上品な花が例年一番最初に開花期に入ります。

 

その内側では、群星、フランボワーズ・バニーユが白い小花とピンクの濃淡の絞り模様花で左右の壁面を飾ります。フランボワーズ・バニーユは植えつけをしてから3年が経過し、今年から本格的に花を楽しむことができそうです。

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