チューリップや水仙、ムスカリといった球根性植物がガーデンを彩る4月下旬の景色の中で、例年多くのお客様から植物名を尋ねられるのがアリウムです。6月にかけて数品種のアリウムが庭園内で開花をします。
4月末から開花期に入る早咲きの種類が、コワニー、ジャスディアナム、カメレオン、パープルセンセーションなど。ジャスディアナムやパープルセンセーションは、ギガンチウムやグローブマスターのように花の直径は大きくなりませんが、アリウムらしい紫色の球状の花を咲かせる草丈60cmから1m程度になる品種です。ボーダーガーデンの中段から後段にアトランダムに散らして、群にして植えれば、その球体が目を引く存在になります。
それに対して、コワニーとカメレオンは草丈が30cm前後の小型の品種。花壇の前段に植栽をしたり、鉢植えにするのもおすすめです。
花色も、花形も、草丈も多様なアリウム。基本的には秋に植え付け、半年後の春から初夏に開花期を迎えます。植栽に立体感を与えてくれるこの球根性植物が、クレマチスガーデンの庭作りでは欠かすことができません。今年の秋の球根類植えつけの際には、是非お庭や鉢に数品種取り入れてみてはいかがでしょうか。