白い花で構成されているホワイトガーデン。バラやシャクヤク、季節毎に開花する多年草や1年草だけでなく、クレマチスも白花の品種を集めています。
春一番に開花するアーマンディーからはじまって、モンタナ系、満州黄や土岐、マリー・ボワスロといった早咲き大輪系からバトンを受け開花期に入った遅咲きの系統たち。どのような品種が現在開花しているのかリポートをいたします。
遅咲き大輪系のサーロモンは、大輪の花弁の縁がフリル状になった純白の品種。昨年から残った古いツルからはもちろん、土中からも新しいツルをたくさん出すため、結果株元からツル先端まで数多くの花で覆われるように開花します。
同じく遅咲き大輪系のフルディーンの特徴は、何といってもそのツルの伸びの旺盛さ!ぐんぐんと伸びるツルの行き場が確保できる広めのスペースに植栽してあげたいクレマチスです。花弁の裏側にほんのりピンク色が入る、小〜中輪のパールホワイトの花を咲かせます。
フルディーンとは対照的にコンパクトにまとまるパルセットはフロリダ系のクレマチス。白い花弁にやさしいピンク色の筋が入り、褐色の花芯がアクセント。ツルは比較的細いので繊細な印象を受けますが、節から次々と側枝が出て花を咲かせます。
この他にもホワイト・プリンス・チャールズ、白万重、テッセン、ホーゲルビー・ホワイト、カイウなど、5月中旬から6月にかけて遅咲きの白花品種が開花しています。是非、フェンスやアーチなど観察しながらゆっくりとご散策ください。